コンピュータビジョン・ヒューマンビジョン・あなたのビジョン2016
学高校生を対象にしたイベント「コンピュータビジョン・ヒューマンビジョン・あなたのビジョン2016」が、3月30日午後に東工大大岡山キャンパスで開かれました。
これは、ヒトと機械が織り成す最新のバーチャルリアリティの世界を実際に体験してもらい、科学技術の楽しさを将来を担う若い人に感じてもらうもらうものです。
今回は、事前に応募した約60人の中高生が参加しました。
オープニングで、イベントのオリエンテーションがありました。
バーチャルリアリティに関する3つの説明の合間に、一人ずつ2種類のバーチャルリアリティを体験するプログラムになっており、
そして会場での感想が各自のスマートフォンから会場のサブスクリーンに随時掲載され、印象や感動がリアルタイムで共有できるようになっていました。
会場の地球生命研究所ホールの受付(左)とオリエンテーションの様子(右)
会場の地球生命研究所ホールの受付
オリエンテーションの様子
最初のオーガナイザーは、東工大COIのメンバーで機械とヒトの心理や感性の関係を研究している葭田貴子准教授です。 「ヒューマンビジョン」と題して、人間がどのように立体を感じているかを、赤青メガネを使いながら立体視の仕組みを説明しました。 そして実際に赤と青のペンで図形を描き、赤青メガネで確認しながら、どの様な描き方が効果的かを経験しました。
説明する葭田准教授(左)と、参加者の様子(右)
説明する葭田准教授(左)と、参加者の様子(右)
次のオーガナイザーは、画像処理を研究している田中正行准教授です。 「コンピュータビジョン」と題して、3Dシアターの仕組みを説明しました。 そしてヘッドマウントディスプレイを用いたオーロラを立体的に体験できるデモの説明をしました。
田中准教授(左)と、説明を聞く参加者(右)
田中准教授(左)と、説明を聞く参加者(右)
デモについては、全員にスマートフォンを用いて気軽に3Dバーチャルリアリティが体験できる「ルクラス」の組み立てキットが配布され、大学生の指導を受けながら組み立てを行いました。
併行して、これを用いたステレオ映像による体験コーナーが設けられました。カメラを操作し、リアルタイムで3D映像を楽しみました。
もう一つのデモは、先程説明したヘッドマウントディスプレイ(Oculus Rift)を用いたオーロラの立体映像です。
あたかも現地で観測しているように体の向きを変えながら、満天のオーロラを楽しみました。
ルクラスの組立て(左)とそのデモ(中)、及びオーロラの立体映像体験(右)
ルクラスの組立て(左)とそのデモ(中)、及びオーロラの立体映像体験(右)
最後に「あなたのビジョン」として、カディンチェ社の青木崇行氏が登場しました。 青木氏は大手企業を飛び出し、パノラマ技術でベンチャー企業を創業しました。 たゆまない進歩を続けるバーチャルリアリティ技術の最新のトピックスを話していただきました。
最新技術を説明するカディンチェ社の青木氏
参加した中高生の皆さんにとっては、貴重な経験をした1日であったと思います。 これからも旺盛な好奇心を持ち続けていただきたいと思います。